変形性膝関節症の手術療法について

3つの手術療法の特徴について

変形背膝関節症の治療法は日常生活の改善や心がけが主なものになりますが、膝が変形し元に戻すことができない場合には外科手術を行います。

 

関節鏡視下手術の特徴

一般的に治療にとられる方法は三つあります。

 

一つ目は「関節鏡視下手術」です。これは膝に穴をあけ、そこからカメラを挿入し、膝の関節を観察、必要に応じて処置を行います。また、半月板を切り取ったり縫ったりすることで痛みを減らすこともあります。

 

このときには麻酔をかけ、膝に数か所小さな穴をあけるだけなので、患者の負担が少なくて済むのがよいですね。

 

手術をする医師

 

また、手術後数日で歩行が可能になるので、日常生活の支障も少なくて済みます。

 

ただし残念なのは効果がすぐにきれてしまうことがある点ですね。普段の生活で重労働を行っている人には向いていないですね。

 

高位脛骨骨切り術の特徴

ふたつめは「高位脛骨骨切り術」です。この場合には、膝の骨の一部を切断するもので、主に膝が外側に広がっているO脚の人向けですね。

 

この手術ではひざの内側の負担を減らすことで症状が大きく改善し、重たいものを運んだり、ハードなスポーツをすることができるようになります。効果も長く持続しますので、45歳から65歳くらいの、日常生活でよく動く人がこの手術を受けます。

 

この手術のデメリットとしては、手術後2、3カ月は矯正した部分がくっついていないため、うまく動くことができません。手術後にすぐに生活に復帰できないので、家族に迷惑をかけてしまうかもしれません。

 

人工膝関節置換術の特徴

最後に人工膝関節置換術があります。この手術は膝全体が大きくゆがみ、歩行が困難なくらいまでに痛みが強い場合に行う手術になります。

 

具体的には麻酔をし、歪んだ膝の関節を取り除き、そこに人工の関節を置きます。症状の重さによって、全ての関節を取り換えるか一部の関節を取り換えるかを決まります。

 

この手術によって痛みは取り除かれますが、正座ができないなど、細かい膝の動きができなくなってしまいます。さらに合併症を引き起こす危険も高いです。そのため、手術の際には医師の説明をしっかり聞き、納得した上で手術に臨みましょう。

手術に関連して起こる合併症

変形性膝関節症は、手術をした後に合併症を引き起こすことがあります。

 

人工膝関節置換術を行った時の合併症

人工膝関節置換術という手術のあとでは、主に「化膿性関節炎」という感染症を併発しがちです。この感染症の症状は、細菌によって炎症を起こし、患部が腫れたり、、熱を持ったりするというものです。

 

痛みにこらえる男性

 

人工膝関節置換術は、変形した膝の関節を取り除き、そこに金属やセラミックでできた人工の膝関節をはめ込みます。当然、金属などは体にとってみれば異物であり、細菌を防ぐことができなくなってしまいます。

 

また、膝以外の部位の傷から侵入し血管をとおって、結果、膝に細菌が到達することで発症することもあります。

 

同様に、脂肪塞栓という合併症もあります。この脂肪塞栓によって、もともと骨の中にあった脂肪が血管を通り、肺などの動脈を詰まらせる事もあります。このことは突然死の原因になってしまうこともあります。

 

そのため、手術を行う前に、脂肪塞栓になりやすいか体質かを調べ、結果によっては手術を行わないこともあります。

 

手術前や手術中におこる合併症

手術中は、長時間足を固定することになるので、血液が固まり、深部静脈血栓症を引き起こすこともあります。血液が固まり血管をふさぐと、そのことで最悪死亡にいたることもあります。

 

この深部静脈血栓症の予防のために、手術前後でフットポンップという道具で下肢の血管を圧迫します。しかし、この予防を行っても、高齢者や肥満体形の人は、深部静脈血栓症を引き起こしがちです。

 

特に手術後に発熱、または足がむくみ膨張した場合には、手術を行った病院に診てもらうようにしましょう。

 

また、変形性膝関節症を患っている高齢者は、高確率で骨粗鬆症も発症しています。骨粗鬆症のまま手術を行うと、骨折してしまうことがあります。そのため手術前に三種類の薬を飲み、骨を頑丈にしてから手術に臨むことになります。