変形性膝関節症の薬物療法について

内服薬・外用薬・注射の特徴について

変形性膝関節症の治療では、薬による治療も有効です。薬物療法の種類は、内服薬、外用薬、そして注射で直接ひざに注入する薬の三種類があります。

 

内服薬の長所と短所

内服薬は、主に非ステロイド性消炎鎮痛薬というものが用いられます。これはステロイドではない内服薬全般を言うため、種類は多くあり、内服薬ではなく坐薬も存在します。

 

薬

 

炎症を抑えるため、立ちあがることや歩くことができないなど症状が重症化した時に使用するのが通常で、痛み止めとして非常に有効な薬ですね。

 

他の方法と比べると早く効果が表れるのが嬉しい点です。

 

しかし、胃腸への負担が大きいため、毎日使用することはできません。長期間この薬を使用すると胃腸障害がおこることもありますので注意が必要です。

 

ちなみに、坐薬のほうが、飲み薬よりも副作用を減らすことができますよ。

 

外用薬の長所と短所

外用薬では、炎症を抑える湿布や軟膏、ゲル状の塗り薬などがあります。これも内服薬同様さまざまな種類があり、症状の重さや、使い心地によって処方されるのが通常です。

 

内服薬と比べると、体全体に及ぼす影響は少なく、長期にわたって使用することができます。ただし、効果は一時的なことも多く、使いにくい場合には医者に相談するといいでしょう。

 

注射による治療の長所と短所

注射で注入するものにはヒアルロン酸とステロイドがあります。

 

ヒアルロン酸には関節を滑らかにし、痛みを少なくすることができます。ただしヒアルロン酸は化膿性関節炎を引き起こすことがあります。

 

また、ステロイドを注入した場合には炎症を抑え痛みを取り除く強い効果が現れますが、同時に軟骨に強い副作用を引き起こす危険があります。

 

このことから、注射による治療は症状がひどい場合に限って使用される治療法だとわかりますね。

ヒアルロン酸とステロイドの注射の特徴

変形性膝関節症は内服薬や外用薬の他に注射で膝の関節部分に薬を注入する方法があります。ただし、治療法としては注射のみで行うことはほとんどありません。

 

一般的には、運動療法や装具療法など他の方法と組み合わせて病気の進行を遅らせながら注射で痛み止めを行ったり軟骨に栄養を与えたりします。

 

変形性膝関節症の治療のために注入する薬は、ヒアルロン酸とステロイドの二つがあります。

 

注射

 

ヒアルロン酸注射の特徴

ヒアルロン酸注射は、関節内の動きを滑らかにする働きがあります。主にこのヒアルロン酸は関節液に多く含まれるもので、軟骨が果たしている骨と骨のクッション的役割に好影響を与えます。

 

ヒアルロン酸注射は初めのうちは一週間に一度おこないます。五週間ほどたったころに、効果が見られれば徐々に回数を減らし、2週間から4週間に一度くらいの頻度で注射を続けます。

 

膝の炎症が治まり、痛みがなくなってくると注射を止め、他の運動療法などを中心に行っていきます。

 

反対に、症状が再発し痛みが強くなった場合には、繰り返し注射をすることも可能です。

 

ステロイド注射の特徴

ヒアルロン酸注射がクッションの働きを持っているのに対し、ステロイド注射は痛み止めの役割を持っています。

 

ステロイド注射を行うのは、膝に水がたまったり痛みがひどくなったりした場合に関節の中に注射します。ステロイド剤は炎症を抑え痛みの軽減に早い効果が見られます

しかし強い効果を発する反面、繰り返しの注射は軟骨自体に悪い影響を及ぼし、変形性膝関節症が悪化してしまう可能性があります。そのため、ステロイド注射は基本的に医師の判断で行われ、また長期間ステロイド注射が行われることはありません。

 

基本的にステロイド注射は、ほかの療法で症状が改善しなかった場合に使う方法と考えると良いでしょう。